スコード! ここはガンダムオンライン従軍記/富野由悠季監督作品大好きなオールドタイプのブログ


藤津亮太 アニメを読む ガンダム


どうも。にけ・にっけるです。

先日11月13日、NHK文化センター青山教室で行われた「知ればもっと楽しくなる!アニメを読む 機動戦士ガンダム 表現編」についてご報告です。今回は、全3回の講座の2回目です。


最高に面白い講座でしたよおおおお\(^o^)/


テーマは、”ガンダムにおける表現上の特徴がいったいどこにあったのか?” についてです。1コマ(90分)という限られた時間の中でしたが、とても…とても濃い内容の講義でした。


「ガンダム」がなぜおもしろいと言われるのか、当時のクリエイターの方々の考えや性質、今までのアニメとどう違ったのか、など様々な面から「ガンダム」を見ていきました。


教室に入ると、前回とは違って少し和やかな空気でした。
2回目ということもあり、すでに教室で待機していた受講生の方と藤津さんがTHE ORIGINについて雑談されていました。
実を言うと、何気なく座席につく素振りをしながらも、耳はダンボになっていました。


会話の内容? 秘密です (´∀`*)ウフフ



そして開始時間になると、ガラリと空気が変わります。
藤津さんも、私を含めた受講生の方たちも、さながら第一級戦闘配置につくホワイトベースクルーのようでした!(大げさ!!)


今回も藤津さんのお手製テキストが配布され、それに沿って講義が進みますが、前回もそうでしたが、テキストは帰ってからの復習用であって、ほとんど藤津さんの話を聞きながらメモを取るので必死でした。

今回の内容はざっとこんな感じ

・前提としての世評(ガンダムがなぜ面白い作品と評されたか、その大きな理由)
・クリエイター陣の経歴や特徴、その相性
・企画、準備段階でどのように「ガンダム」がこれまでのロボアニメの常識を打ち破っていったか。
・第1話の演出、作品のレイアウト
・トミノメモから脚本~絵コンテ~と立ち上がっていく過程でどのように変化していったか。
・ニュータイプをスタッフ陣はどのように捉え、作劇していったか。
・ガンダムとアメリカンニューシネマ
・その他、細かい演出のこと(群像劇、ディスコミュニケーションなど)



これらを劇場版ではなく、毎週考えながら作っていたテレビ版を取り上げていました。


●ニュータイプの表現
今回一番興味を惹かれた点は、「ニュータイプ」をどう表現したか、という点。
今では当たり前になっている「ニュータイプ的表現」。
お決まりの効果音やアクション、演出も最初は手探りだったのです。
富野監督ですら「SFっぽくするための擬態」と言い放ったニュータイプをどう扱い、どう観客にわからせていくか。テレビ版の第37話「テキサスの攻防」を題材に見ていきました。

アムロとマ・クベの一騎打ちの場面。
ところどころWBとチベの戦艦同士の戦いや、MS戦が挟まれます。

ポイント

① 異様な雰囲気のBGMを使用している
「気配」を感じさせる音楽。

② シャアとララアのシーン
シャアはいつもどおりですが、ララアは何かを感じ取っている様子を描いている。

③ あるべき効果音を消していく
アムロがマ・クベを追い詰めていくと、効果音のようなBGMが大きくなっていきます。
本来はあるべき効果音がどんどん聞こえなくなっていきます。

④ ララアとの精神感応
マ・クベのギャンを撃破する寸前、アムロの意識に割り込むようにして、ララアが叫びます。
「おやめなさい!」と。


藤津さんの持論も展開されつつ説明がありました。
当時の富野監督らが手探りでどうやってニュータイプを印象付けるか、が見て取れる大事なシーンです。
マ・クベとの戦いを描きながら、実際にはララアと精神感応し合っているわけです。

改めて観ると、その異様さ、重厚さ、今見ても何か新しさを感じる演出に体が震えました。
きっと当時、この回のダビングの際は、いつもと違った緊張感が満ちていたのではないでしょうか。

ダビング…完成した画にセリフ、音楽、効果音を合わせる最終作業






突然ですがここで、今後受講しようと思っている人へ忠告。講義なんて録音しておけばいいじゃん!と思ってる方がいるかもしれません。この講義はあとでゆっくり聞き返そうと思っていると勉強になりません。なぜなら、必死で聞き取りつつ、想像し、考え、映像をしっかり見て、その瞬間瞬間でメモを取っていかなければ、真の意味で勉強にはならないと思うからです。

この講義は藤津さんが持っているガンダムの知識を漫然とイスに座って聞いている時間ではありません。藤津さんのアニメへの情熱と共に、藤津さんが膨大な時間をかけて蓄積した知識をたった90分で受け止めなければいけないという超ハードアニメ修行。
いわばガンダムの「精神と時の部屋」であり、永遠の90分なのです!


もちろん受講生も所謂おっさんばっかり!
会場であるNHKカルチャーセンターのスタッフさんで、いつもニコニコYさんもきっといい歳のはず!!(ごめんなさい。ほんとうにごめんなさい)
妙齢の女性などひとりもいない!!(嗚咽)
なんだよ、ここはランバ・ラル隊かよ!(でもハモンさんはいない)

ときには、息してないんじゃないかと思うくらいの緊張感だったり、ため息にも似た感嘆の声が響き、そして同じ所で笑ったりする。
そして何より「ガンダム」がここまで精密に作られていたかと誰もが驚きます。




現在進行形である最新のガンダム「鉄血のオルフェンズ」と「THE ORIGIN」。
最初の「ガンダム」に込められた限りなく狂気に近い熱情と、膨大な情報量は、古きを打ち破り、アニメに新しい可能性を呼び起こしました。

今回の講座はあと逆シャアの回を残していますが「最初のガンダム」を知ることで、「他のガンダム」の見方が大きく変わったと思えます。これは私にとってとても重要な変化でした。ある意味では「ファースト」こそが「∀」なのかもしれません。


35年経った今でもとてもつもないエネルギーを放ち続け、私に何かを教え続けてくれる「ガンダム」と「富野監督」、講座を開いてくださった藤津さんに心から感謝します。



にけ・にっける
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管理人のにけ・にっけるです。

富野由悠季監督作品が大好物です。
ガンダムオンラインで心を鍛えています。

ガンダムや富野作品を通じて、いろんな人と出会い、2015年春には富野監督に直接お会いすることも叶いました。

ブログ名は、言わずと知れた逆シャアのラストに出てくる一般兵の名台詞から。

これからも精進していきます(何を!?)

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